2021/04/20 13:11

ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)とは

ATE(アーテ)は、1906年にシュツットガルトで創業したブレーキシステムの専門メーカーです。

ATE(アーテ)製のブレーキは多くのヨーロッパや、日本の自動車メーカーの純正ブレーキに選ばれており、アフターマーケットでも補修用の純正品質のパッドやディスク、ブレーキフルードが生産されています。

ユーロ圏を中心に世界22カ所の工場ラインを持ち、1日にキャリパ11万、ブレーキホース13万、ABSシステム3万ユニットを生産し世界でトップシェアを誇ります。

■1906年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の創業

アルフレッド・テーブスが自動車付属品の総代理店として会社を設立し、フランクフルトで開催されたIAAで製品を発表する。


1909年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)ラジエーター工場を設立

アルフレッド・テーブスは、エンジニアのマテウス・ブラウンと共同でMitteldeutsche Kühlerfabrik(ラジエーター工場)を設立。当時の主力メーカーであるアウディ、ヴァンダラー、ハンザを顧客として獲得する。


■1911年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)機械・電動工具製作所を設立

アルフレッド・テーブスは、第一次世界大戦の終結後、機械・電動工具製作所を設立。自社製部品の重要性が高まる中、高品質のピストンリングやブレーキシステムの提供開始し、自動車部品サプライヤー市場でその名を知られるようになる。


■1921年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のブランドの確立

ATE(アーテ)のブランド名が入ったロゴが登場する。ATE(アーテ)の青いパッケージは、すぐに工場や企業に最高品質の製品として知られるようになる。

■1926年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の油圧式ブレーキシステム

大陸で初めて油圧式ブレーキシステムを搭載した自動車「アドラー」に、 ATE(アーテ)のロッキード・ブレーキが採用され、革新的な技術開発で自動車産業の地位を向上させる。

■1934年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のATEブレーキシステム

アウトウニオンとダイムラー・ベンツは、750kgフォーミュラレース用のレーシングカーに、アルフレッド・テーブスがモータースポーツ用に最適化したATE(アーテ)のブレーキシステムを採用する。

■1937年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のATEタンデムマスターシリンダー

自動車、トラック、バス用のATE(アーテ)のタンデムマスターシリンダーを発売する。

■1939年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のシリンダーライナーとリブ付きシリンダーの生産

フランクフルト・アム・マイン工場で、シリンダーライナーとリブ付きシリンダーの生産を開始する。

■1948年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の第二次世界大戦からの再建

第二次世界大戦でフランクフルトの本社工場やその他の作業場のほとんどが破壊されたにもかかわらず、従業員3,500人というかつての規模を再び実現。ギフホルンに新工場を建設し、油圧ブレーキシステムの開発に力を入れていく。

■1952年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のディスクブレーキの開発

ドラムブレーキよりも技術的に優れているディスクブレーキの開発を開始する。

■1954年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の油圧式ブレーキブースター

ATE(アーテ)のポンプ循環式ブレーキブースターが、メルセデス・ベンツ・シルバーアローに搭載。カーレースで初めて油圧式ブレーキブースターとして使用される。

■1958年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)「ネガティブ・スクラブ・ラジアス」の特許を取得

ATE(アーテ)は、ブレーキ時の方向安定性を向上させるための設計原理「ネガティブ・スクラブ・ラジアス」の特許を取得。ドイツでディスクブレーキの量産を開始する。

1960年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)ダンロップからライセンスを授与

ATE(アーテ)は、ダンロップからライセンスを受け、フランクフルト工場でディスクブレーキの製造を開始する。

■1972年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の高性能ATE4ピストン固定キャリパーブレーキ

ATE(アーテ)は、高性能4ピストン固定キャリパーブレーキを、フェラーリ365GTBロードモデルとポルシェ911Sに供給。バキュームブースターを自社開発し、量産を開始する。

■1977年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のフローティングキャリパーディスクブレーキとバキュームブレーキブースターの製造

北米の顧客を獲得するため工場を開設。バージニア州カルペパーにある工場で、フォードとフォルクスワーゲン向けのフローティングキャリパーディスクブレーキとバキュームブレーキブースターの製造を開始する。

■1979年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のディスクブレーキが、高性能なツーリングモータースポーツに導入

ATE(アーテ)のフローティングキャリパーディスクブレーキが、高性能なツーリングモータースポーツに導入。BMW M1のグループ4バージョンに採用される。

■1980年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のアンチロックブレーキシステム

アンチロックブレーキシステムの量産を開始。安全なシステムを手頃な価格で提供できたことで、アンチロックブレーキシステムの認知を高める。

■1984年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の世界初の統合型ABS

世界初の統合型ABSの量産を開始。ATE(アーテ)のABS MK IIは米国フォードと欧州フォードに採用され、その後2年間で25万台のABSシステムが納入される。

■1996年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の新しいブレーキディスク

新しいブレーキディスクであるパワーディスクが市場に革命をもたらす。傷のない均一な摩耗により、色あせを最小限に抑え、耐用年数を大幅に延長。1996年に開催されたオートメカニカで初公開される。

■1998年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の研究開発が拡大

ITTインダストリーズのブレーキ&シャシーグループがコンチネンタルAGに売却され、コンチネンタル・テーブスAG&Co.OHGが設立される。コンチネンタル・グループの強力なパートナーシップのもと、研究開発が拡大される。

■2002年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のESP®II

ESP®IIを発表。アクティブなステアリング介入を備えた初のESP®は、ドライビングダイナミクスと安定性の新たな次元を切り開く。

■2005年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のATE SL.6ブレーキフルードの進化

ATE(アーテ)のSL.6ブレーキフルードが、ABSやESP®などの電子制御ブレーキシステムの油圧回路に最適に適合する。ハイブリッドドライブ用のコンチネンタル技術が、GMCシルバラードでの厳しい一連のテストに合格する。

■2006年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の2FNR-VEVO FNRキャリパーの進化

2FNR-VEVO FNRキャリパーを進化させ、市場に導入される。

2010年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)の革新的な低発塵ブレーキパッド

革新的な低発塵ブレーキパッド「ATEセラミック」をはじめ、「ATEクラシック」の製品群を公開する。

2016年
ブレーキシステムメーカー ATE(アーテ)のメルセデスのCクラスおよびEクラス用ブレーキディスク

メルセデスのCクラスおよびEクラス用ブレーキディスクのアフターマーケットソリューションを公開する。